お金が無くて困った話

2018年11月

私の母は高齢出産で私を産んでくれました。私は結婚が遅く30代後半でやっと結婚したのですが、結婚式を挙げる3ヶ月前に母が骨折し手術のために入院することになりました。

入院の前から母には認知症の兆しがありましたが、手術後には認知症が進んでしまいました。困ったのは母の入院費用と私の結婚式費用の支払いです。結婚式費用のいくらかは母が払ってくれることになっていたのですが、認知症が進み通帳と印鑑の保管場所が分からなくなってしまったのです。

実家の人間に聞いてみると母の通帳と印鑑は姉が持っていました。姉は発達障害で自分の金銭管理も出来ないのに母が入院前に手渡してしまったらしいのです。私の渡して欲しいと打診したのですが、何としても渡してくれません。そこで姉が通っている精神科を突き止めて、そちらの医師やカウンセラーさんに頼んで説得してもらいました。そうこうしている間に結婚式費用を納める日が近づき、結婚式が挙げられるのかハラハラした日々でした。

医師とカウンセラーさんのおかげで、何とか結婚式費用を納める1日前に私の元に母の通帳と印鑑が渡ってきて何とか結婚式を挙げることができました。

私が困ったのは、子どもを出産した際支払うことになった医療費です。娘は予定日よりだいぶ早く生まれてしまいました。そんなこともあり、保育器に何日も入り、治療を続けていただいて、今はだいぶおおきくなったのですが、突然のそんな事態で当然お金の余裕はなく、当時はとても困りました。

出産育児一時金も42万円分いただきましたが、それでも全然足りない額を請求され、困った末に借りることを選択しました。手厚く看病してもらい、24時間体制でNICUの緊迫した中で育ててもらって、とても感謝をしています。

ですが、もっとそういった急な出費をせざるをえなかった方への支援があればと思いました。幸い娘は耳が不自由なものの、元気にすくすく大きくなっています。今はその時に借りた金額をコツコツ返済している状態なのですが、あの時に借りるという選択ができなかったらと思うとゾッとします。

お金のことで悩みたくないので、急な出費に備えてできるだけお金は貯めておきたいと思いました。

数年前の話になりますが、一人暮らしをしている時、公共料金が支払えなくなり、電気の送電を止められてしまったことがあります。

復旧には支払い後、業者が到着するまで時間がかかるということで、一晩電気なしの生活になったことがあります。電気のない部屋は想像以上に暗く不便で、外で時間を潰しました。

帰ってきてもベッドにたどり着くのがやっとで、シャワーはどうしても浴びたかったので、100円ショップで買ってきたLEDライトを使用して、独特な雰囲気の中シャワーを浴びました。

その時悲鳴をあげた私。
お湯がでません・・・。

てっきり、お湯はガスが使用できれば出るものだと思っていたのですが、間違っておりました。
電気が使えないと、お湯も出ません。
仕方なく、冷水シャワーで体を洗いました。

本当に現代ではあり得ないサバイバルを都会で味わいました。
その時は自分が情けなくなり、辛かったのですが、今思い出すと笑える話になりました。
それにしても暗闇での冷水シャワーは、かなり強烈でした・・・。

数年前まで父親に借金がありました。
家族全員で、借金返済に向けて食料品や日用品、光熱費等の節約の日々でした。

勿論、遊びに行ったり旅行などもってのほかで、交友関係も遠のいていきました。
そんな時に、目にしたのが債務整理の広告です。専門知識もなく、法的な事柄だと思ったので敬遠していましたが、日常生活に限界を感じていたのと、無料相談をしてくれるとの事だったので思い切って債務整理の無料相談に行きました。

父が借金をした大体の年月日を伝えると、当時の金利は法定利率を超えている可能性がある為残高が減ったり、更には過払金として返還される可能性があるとの見解をお聞きしました。

正式に依頼をし、更に詳しく調べて頂くことにしました。

すると、30万円程の過払金が発生しているとの回答を得ました。借金がなくなっただけでなく、返還金も受け取ることが出来て家族一同歓喜しました。

知識がなく、これからも返済し続けていたとしたら・・・と考えると恐怖が湧いてきます。
それ以来、まだまだ節約の日々は続いています。それは、もう借金返済をしなくても良いように貯蓄をしたいからです。
お金は今後もついて回る事なので、以前よりももっとお金の知識を高めお金の管理等真剣に考えていきたいです。

私が社会人1年目の年の6月、大学時代の先輩から連絡がありました。それは、父親が病気になってしまい、治療費がたくさんかかるため、お金に困っている。

必ず返すから少し貸してくれないかというものでした。私は先輩のご両親とも知り合いで、いつもよくしてもらっていたので、心配になり、迷わず受け取ったばかりのボーナス30万円をそのまま先輩に貸しました。その時はお父さんが元気になってくれればお金は返ってこなくても構わないと思っていました。

しかし、その後大学時代の同期と集まる機会があり、その時にその先輩が後輩たちにお金を借りて回っていること、そして先輩のお父さんが病気だという話は嘘で、先輩にお金を貸した数人の後輩たちは騙されたということを知りました。お金を貸した私たちは先輩にLINEを送ってみましたが、誰の連絡も未読無視でした。

試しにお金を貸していない同期から先輩に、お金とは関係ない連絡をすると、すぐに返信が返ってきました。私はショックを受けました。確かにお金は返ってこなくてもいいと思っていましたが、まさか騙されているとは思っておらず、これからはもっと慎重になろうと思いました。

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